ピルは全世界で約1億人が服用していると言われる経口タイプの避妊薬です。日本では、先進国ではもっとも遅い1999年に認可されましたが、ピルが生まれたのはその約40年前の1960年ですピルには女性ホルモンが含まれており、その働きから、避妊以外にも生理痛の緩和やニキビ、肌荒れの改善などの効果があります。
ピル・日本では少し誤解がある
ピルは日本で認可されたのが1999年と遅く、それから約20年が経過しようとしているのですが、世界と比較して利用率はあまり高くありません。ヨーロッパでは広く普及していて、入手も簡単ですが、日本では「月経困難症の緩和」以外の症状には保険が使えず、さらに処方箋を必要とすることも普及の妨げになっているものと考えられます。
ピルの働きと避妊のメカニズム
通常、避妊のために使用されるピルは「低用量ピル」です。この低用量ピルには「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンが含有されています。
通常、これらの女性ホルモンは、排卵後に卵巣から分泌されています。脳は常に卵巣の働きを監督していて、通常、卵巣内にこれらのホルモンが「ある」状態を作ろうとします。ピルを服用すると、体内にこれらのホルモンが入るため、卵巣がしっかり働いていると錯覚して、卵巣に対し「排卵しなくていいよ」というサインを出します。ピルの働きにより、脳が錯覚を起こし排卵が止まる。これがピルによる避妊のメカニズムです。
このメカニズムに加え、プロゲステロンが子宮内膜や子宮頸管に作用することにより、受精卵の着床を防ぐ効果、子宮内への精子進入をブロックする効果を発揮します。ほぼ100%という避妊確率の秘密は、元々、人間に備わっているシステムを、ホルモンの働きでコントロールするという、シンプル且つ、体に影響の少ないものだったんですね。
ピルの値段
計画的、そして規則正しくピルを服用する避妊法は、100%に近い避妊率を誇ります。では、そのお値段はというと、1ヶ月約3000円前後です。もちろん、値段については病院によります。年間、36,000円。しかもピルは保険が適用されませんので、この価格は安いというべきではないでしょうか?確実性の高い避妊法で、女性に対するメリット豊富なピルは、女性の財布にもやさしいと言えるでしょう。
避妊といえばコンドームですが…
日本では、おそらく主流の避妊法「コンドーム」。日本の他、ギリシアやアイルランドなどでも主流の避妊法ですが、その避妊確率は高いとは言えません。たくさんの指標があり、それぞれ値が異なりますが、もっとも高いものでも1年間で95%の避妊率となっています。ほぼ100%の避妊率を誇るピルにはまったく敵いません。
さらにコンドームは男性器に装着するため、その使用は男性に依存されます。また、カウパー腺液の中にもわずかながら精子があり、セックスの途中からコンドームを使用しても、妊娠してしまうことがあります。そのためコンドームは、セックスを通して装着している必要があるのですが、そうはいかない、熱い雰囲気の盛り上がりがあるのでしょうか?
その点、ピルの場合は安心です。常日頃からピルで避妊していれば、そんな熱い雰囲気の盛り上がりを、心ゆくまで楽しむことができますよ。
性感染症予防のためのコンドームです
コンドームは、避妊具としては完璧とは言えないものです。その完璧とは言えないものが、日本では現在も主流の避妊法です。しかし、性感染症を予防するという点では、コンドームは優れています。性感染症の中でも、もっとも恐れられているAIDS。HIVウィルスに感染することにより発症するAIDS。コンドームは、この病気への感染リスクを大幅に減らす働きがあります。世界保健機関(WHO)によると、コーンドームは、HIVへの感染リスクを85%削減可能だとのことです。望まない妊娠、そして性感染症予防のために、ピルとコンドームで2重のファイヤーウォールを築くことは、効果的です。
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